ホーム > 地域:日本

地域:日本


香港の経済・貿易情報

最新の香港経済・貿易情報のPDFのダウンロードはこちらから

1533017605643_180628hongkongprofile.pdf

2018年6月28日更新


香港の経済・貿易情報


1.最新情報
・2018年1-3月期の実質経済成長率は前年同期比4.7%増と、前年同期比3.4%増から大きく伸びが拡大。6四半期連続で増加しており、過去10年間の年間成長率は2.7%。
・続く世界経済拡大と国内需要の強さにより、政府は2018年実質GDP成長率を3-4%と引き続き予測。
・2018年5月の消費者物価指数は前年同月比2.1%増。2018年通年のインフレ率が2.2%増の見込み。消費者物価圧力は幾分増加する見込み。2018年の政府の消費者物価指数予測は2.2%増。
・2018年4月の名目小売売上高は前年同月比12.3%増(2017年通年は前年比2.2%増)。3月の11.5%増より少し活発気味。
・労働市場は引き続きひっ迫。2018年3-5月の季節調整済み失業率は20年間で過去最低の2.8%。
・2018年5月の製品輸出は前年同月比15.9%増(4月は前年比8.1%増)。

p1

2.戦略的立場
・香港は世界で一番自由な経済で、GDPの90%以上をサービス分野が占める最もサービス中心の経済。
・WTOによると、香港は商品輸出額で世界で7位、コマーシャルサービス輸出は15位。(2017年)
・2018年のUNCTAD世界投資報告書によると、香港へのFDI総額は2017年は世界第3位(1040億米ドル)で、アジアでは中国(1360億米ドル)に次ぐ。海外へのFDI総額は香港(830億米ドル)は、日本(1600億米ドル)、中国(1250億米ドル)に次ぐアジア第3位。
・FDI残高は香港は米国に次いで世界第2位の投資・受入国・地域。
・国際決済銀行によると、2016年は香港はアジア第2位、世界第4位の海外為替市場で、一日の平均海外為替取引高は4370億米ドル。
・国際銀行間金融通信協会(SWIFT)によると、香港は2017年は世界最大の人民元清算?決済?の中心地で、世界の人民元清算の約76%を占めた。
・2017年末に時価総額で香港の株式市場はアジア第3位、世界第6位となった。香港証券取引所(HKEx)に登録されている企業は2,118で、香港の株式市場の時価総額は1兆3500億米ドル。
・香港はアジア太平洋地域の重要な銀行取引と金融市場であり、the Global Financial Centre Indexによるとロンドン、ニューヨークに次いで世界第3位の主要な世界の金融の中心地である。
・香港国際空港(HKIA)は世界で最も貨物取扱量の多い空港であり、香港は世界有数の繁忙なコンテナ取扱港湾である。2017年、香港はコンテナ取り扱い量で世界5位となった。


3.政府の取り組み
2017年施政方針演説
香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は2017年10月11日に行った施政方針演説は以下の通り。(抜粋)
・中小企業に減税:利益200万香港ドルまでの利益税率を8.25%に下げ、200万香港ドルを超えた利益の標準税率は16.5%。
・深センと「技術革新パーク(Hong Kong-Shenzhen Innovation and Technology Park)」の共同開発。「粤港澳大湾区(Guangdong-Hong Kong-Macau Bay Area development)」構想と香港と深センとの協力を通じてベイエリアに国際的なITハブを開発。
・R&D(研究開発)支出がGDPに占める割合を従来の0.73%から1.5%に増やすことを決定。
・湾仔(ワンチャイ)北にある三つの政府機関ビルを香港コンベンション&エキシビション・センターに繋がる新館に再開発し、さらに展示会施設を23,000平方メートル拡大。
・香港資本市場を通して投資家に環境プロジェクトへの投資を促すグリーンボンドを発行。(2018-2019年)

施政方針演説のダウンロードはこちらから。https://www.policyaddress.gov.hk/2017/eng/index.html 

2018-2019年予算
香港の陳茂波(ポール・チャン)財政官が2018年2月28日に発表した2018/19年度政府予算案は以下のとおり。(抜粋)
・200億ドルは香港とシンセンの境にある技術革新パーク(Innovation and Technology Park in the Lok Ma Chau Loop、落馬洲河套地區)の第一段階に使用される。
・金融サービス産業発展のために500億ドルを留保する。
・グリーンファイナンスを促進する政府のグリーン・パブリック・ワークス・プロジェクトのためにグリーンボンド発行プログラムを開始。
・競争力強化と高付加価値の運輸サービス開発に200香港ドルのCap trade declaration charge
・eコマース開発促進、そして一帯一路、ベイエリア開発から生まれるビジネスチャンスのために香港企業をサポートする香港貿易発展局にさらに2億5000億ドルを提供する。
2018/19年度政府予算案はこちらから。
https://www.budget.gov.hk/2018/eng/index.html

  
  
p4

p2
 
p3  

 


海外貿易

p5
p6
     

   p7 

5. 投資の流れ

・香港特別行政区政府の調査によると、香港向けの体内直接投資総額は2016年末時点で1兆6260億米ドルに達したと推定されている。
・大きな特徴はタックスヘイブン(租税回避地)のペーパーカンパニーから間接的に香港に流入している点である。

   
p8     p9

6. 貿易政策、貿易関係、租税条約


参加している国際機関
• 世界貿易機関(WTO)創立メンバー
• アジア太平洋経済協力(APEC)メンバー
• 太平洋経済協力会議(PECC)メンバー
• アジア開発銀行(ADB)メンバー
• アジアインフラ投資銀行(AIIB)メンバー
• アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)アソシエートメンバー
• 経済協力開発機構(OECD)オブザーバー

貿易政策
・香港は自由貿易港で、輸出入に関税が課せられない。(蒸留酒、タバコ、炭化水素油、メチル・アルコールは課税対象)
・香港の認証システムによって、ローカル製品が原産地の認証で域外に容易に輸出できる。輸入は原産地証明が必要ない。
・製品(適用除外の製品あり)を輸出入する全ての業者は、輸出入後14日以内に正確で完璧な輸出入申告書を香港の関税局に提出しなくてはならない。
・特定の状況下で、貿易産業部に登録している輸送会社、航空会社、運送会社は積み替えの貨物は輸出入許可要件から提要除外となる。
香港の輸出入政策についてはこちらから。
https://www.tid.gov.hk/english/import_export/ie_policy.html 

自由貿易協定(FTA)
施行されている自由貿易協定
・中国本土・香港経済連携緊密化取り決め(CEPA)
・香港―中国―ニュージーランド経済緊密化協定
・FTA(香港―中国―EFTA)
・FTA(香港―中国―チリ)
・香港、マカオ経済緊密化協定(香港―マカオCEPA)

調印済み自由貿易協定(FTA):
・香港、中国 - アセアン
・香港、中国 - ジョージア

交渉中の自由貿易協定(FTA)
・香港、中国 - モルディブ
・香港、中国 - オーストラリア

FTAの詳細はこちらから。https://www.tid.gov.hk/english/ita/fta/index.html 

経済連携緊密化取り決め(CEPA)
• 経済連携緊密化取り決め(CEPA)は中国本土と香港による自由貿易協定である。現在、香港が原産地の全ての製品(禁止製品を除く)はCEPAのもと、非関税で中国本土に輸出できる。香港のサービス業者もまた、さまざまなサービス分野で中国本土市場に参入する際に現在の優遇措置を享受できる。
• 2014年12月、広東でのサービス貿易の基本的な自由化の早期の実現化が可能にするために、広東で中国と香港の広東協定(the agreement on Achieving Basic Liberalisation of Trade in Services in Guangdong)が調印された。2015年11月に調印されたThe Agreement on Trade in Servicesは広さと深さにおいてさらに自由化をすすめ、広東の試験的な自由化対策の主要な実施を中国全土に拡大することが含まれている。
• 2017年6月、Ecotech協定(the Investment Agreement and the Agreement on Economic and Technical Cooperation)がCEPAの枠組みのもと、調印された。投資協定はthe Agreement on Trade in Servicesの範囲外の非サービス部門の市場へのアクセスを拡大し、サービス、非サービス部門療法に投資保護に対する義務を導入する。Ecotech協定は香港と中国本土の経済・技術協力活動を強化し、更新するものである。
CEPA詳細はこちらから。
https://www.tid.gov.hk/english/cepa/index.html

FTAとは別に、香港はInvestment Promotion and Protection Agreements(IPPAs)を20経済圏と調印、バーレーン、メキシコ、ミャンマー、アラブ首長国連邦とそれぞれ交渉を妥結した。イランとイラクとは交渉中である。一方、香港は租税協定(DTAs)を約40法域と締結、11カ国・地域と交渉中である。
香港における事業立ち上げについてはこちらから。
http://hong-kong-economy-research.hktdc.com/business-news/subindex/en/Guide-to-Doing-Business-in-Hong-Kong/1X48E40O/1/0.htm 
香港におけるビジネスについてはこちらから。
https://www.investhk.gov.hk/index.html 

7. 中国本土との経済関係
・香港は中国本土の重要な無関税港である。香港政府の統計によると、2017年、中国原産地の再輸出は58%で、54%は中国本土向けであった。
・中国関税統計によると、香港は米国、日本に続く第3位の中国の貿易相手地域で、2017年は総貿易額の7%を占めた。
・香港は中国本土での海外直接投資の最大の資金源である。2017年末、中国本土で承認されたすべての海外資金計画のうち、44.9%が香港と関係するものだった。香港からの累計利用資本移動は1兆82億米ドルで、国全体の53.2%を占めた。
・香港は中国の直接投資(FDI)流出の主な地域である。中国の統計によると、2016年までに香港に行った累計FDI株は7807億米ドル、FDIの全体の流出の57.5%だった。
・一方、中国本土は香港への主要な投資国である。香港政府の統計によると、2016年末の中国からの香港の体内投資株は4180億米ドルの市場価値で、全体の25.7%を占めた。
・香港は中国本土にとって技術市場で、工商及科技局によると、2015年には契約額の点では香港は中国本士に対して技術輸出は第10位(6億500万米ドル)、合計の2.1%を占めた。
・香港は中国企業にとって主要なオフショアの資本調達センターである。2017年12月時点で、1051の中国企業が香港に登録し、中国国有企業株、レッドチップ、民間企業から成り立っている。合計の市場の株式資本額は2兆9千億米ドルで、市場の全体の66%を占める。1993年より、中国本土企業は香港での株式公開は7000億米ドル以上を集めている。
・2018年1月時点で、中国の12の認可銀行と7の国の代表部が香港にある。
・2014年11月、上海香港ストックコネクトが開始、香港と中国本土の相互の株式市場が設立された。中国の資本市場の幕開けの意義深い画期的な出来事だった。
・2016年12月、深センー香港ストックコネクトが開始。さらなる相互的な投資の流れを促進、グローバルなオフショアの人民元のビジネスハブとして香港の発展を強固にした。
・2017年7月、香港と中国本土間の両債券市場の開発を促進するための相互債券市場(ボンドコネクト)が開始。
2017年12月、中華人民共和国国家発展改革委員会(NDRC)と香港政府の間の協定(the Arrangement for Advancing Hong Kong’s Full Participation in and Contribution to the Belt and Road Initiative)が調印された。協定は一帯一路イニシアチブへの香港のさらなる参加の詳細な計画となるものである。

 disclaimer